年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	201	26	122	187	192	177	261	435	580	312

内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
050130xx9900xx	心不全　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし	81	27.31	17.35	6.17	86.63
040081xx99x0xx	誤嚥性肺炎　手術なし　手術・処置等２なし	66	29.45	20.57	9.09	87.41
060340xx03x00x	胆管（肝内外）結石、胆管炎　限局性腹腔膿瘍手術等　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	30	9.93	9.21	3.33	77.27
110310xx99xxxx	腎臓又は尿路の感染症　手術なし	23	15.83	13.14	0.00	83.13
060020xx04xxxx	胃の悪性腫瘍　内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術	12	7.00	7.96	0.00	74.00

内科の患者さんは加齢性変化による身体機能の低下等によって、「誤嚥性肺炎」や「心不全」を発症し、入院されるケースが多くなっています。また急性胆管炎等に対する内視鏡手術も件数の上位に位置しており、この傾向は新型コロナウイルスの感染拡大期においても変わっていません。
平時に比べて、感染症に伴う入院患者数は減少していますが、依然として自宅療養中等からの急変による緊急入院は多く、当院でのお看取りとなる患者さんも増加しています。

外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	平均年齢
040081xx99x0xx	誤嚥性肺炎　手術なし　手術・処置等２なし	24	23.04	20.57	87.75
060210xx99000x	ヘルニアの記載のない腸閉塞　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	23	13.26	9.00	71.00
110310xx99xxxx	腎臓又は尿路の感染症　手術なし	20	11.60	13.14	76.45
090010xx010xxx	乳房の悪性腫瘍　乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴うもの（内視鏡下によるものを含む。））等　手術・処置等１なし	19	10.84	10.15	68.47
060160x001xxxx	鼠径ヘルニア（15歳以上）　ヘルニア手術　鼠径ヘルニア等	19	5.74	4.74	68.74

「腸閉塞（イレウス）」は腹部の手術を経験された方に多い疾患です。保存的に経過をみて改善が無ければ手術を行う場合もあります。
「鼠径ヘルニア」は一般的には「脱腸」とよばれ、本来お腹にあるはずの腹膜や腸の一部が、鼠径部などの筋膜の間から皮膚の下に出てくる病気です。当院では侵襲の少ない腹腔鏡下による手術も積極的に行っています。
「乳がん」はその性質や進行度によって様々な治療法が選択されます。当院には乳がんを専門に治療する医師がおり、手術のほか、他の医療機関と連携して治療を行っています。
「誤嚥性肺炎」「尿路感染症」等の感染症については抗生剤を用いた薬物療法が行われます。

整形外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
160690xx99xxxx	胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。）　手術なし	30	38.07	19.34	0.00	86.43
160800xx01xxxx	股関節・大腿近位の骨折　人工骨頭挿入術　肩、股等	29	47.76	25.32	0.00	82.69
160800xx99xxxx	股関節・大腿近位の骨折　手術なし	27	43.81	15.02	18.52	86.78
160980xx99x0xx	骨盤損傷　手術なし　手術・処置等２なし	19	38.74	19.02	0.00	84.84
070343xx97x0xx	脊柱管狭窄（脊椎症を含む。）　腰部骨盤、不安定椎　その他の手術あり　手術・処置等２なし	14	14.14	15.77	0.00	69.64

多い症例は脊椎の疾患で、胸腰や腰椎の「圧迫骨折」、「椎間板ヘルニア」、「脊柱管狭窄症」などです。神経が圧迫されることにより腰痛や脚のしびれ、感覚の障害が引き起こされます。重症の場合には手術が必要となることもありますが、当院には脊椎専門医がおり、内視鏡を使った患者さんに負担の少ない手術など、年齢や症状に適した治療を提供しています。
　「股関節大腿近位骨折」については、患者さんの状態に合わせて保存療法、手術を行います。経過により回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、早期の社会復帰・在宅復帰を目指して集中的リハビリ治療を行い日常生活機能の回復を図ります。

小児科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
140010x199x0xx	妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重2500g以上）　手術なし　手術・処置等２なし	39	8.72	6.13	0.00	0.00
040090xxxxxx0x	急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他）　定義副傷病なし	33	4.15	5.83	12.12	0.82
040100xxxxx00x	喘息　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	20	4.95	6.24	0.00	2.60
150040xxxxx0xx	熱性けいれん　手術・処置等２なし	16	3.19	3.83	18.75	1.56
140010x299x0xx	妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重1500g以上2500g未満）　手術なし　手術・処置等２なし	16	12.19	11.01	0.00	0.00

小児科で最も多い症例は、「新生児疾患」です。具体的には、新生児黄疸、母子感染、新生児一過性多呼吸、早産児、低出生体重児などが含まれます。
小児科では、産科とともに、安心・安全な周産期医療の提供に努めています。
他にも急性気管支炎や気管支喘息、熱性けいれんなどの「一般小児疾患」についても幅広く受け入れを行っております。

産科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
120140xxxxxxxx	流産	16	1.38	2.44	0.00	33.56
120180xx01xxxx	胎児及び胎児付属物の異常　子宮全摘術等	16	9.31	9.39	0.00	31.88
120260xx01xxxx	分娩の異常　子宮破裂手術等	15	12.13	9.38	0.00	30.40
120170x199xxxx	早産、切迫早産（妊娠週数34週未満）　手術なし	13	10.92	21.53	15.38	31.38
120160xx99xxxx	妊娠高血圧症候群関連疾患　手術なし	-	-	7.43	-	-

※症例数が10件に満たない項目については、規程により数値を掲載していません。

産科で最も多い症例は、「流産」と骨盤位や前回の分娩が帝王切開だった方に対する「予定帝王切開」です。2番目に多い症例が胎児機能不全などに対する「緊急帝王切開」であり、妊婦さんの約5人に1人が帝王切開による分娩となっています。
次に多い症例は、「切迫早産（34週未満）」です。切迫早産とは、妊娠22週以降から37週未満の間に分娩が始まりかけている状態をいいます。入院期間は患者さんの状態によるため、個人差があります。また、必要に応じて高次医療機関に転院することもあります。
当院では小児科とともに、安心・安全な周産期医療の提供に努めています。

婦人科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
120060xx02xxxx	子宮の良性腫瘍　腹腔鏡下腟式子宮全摘術等	24	5.29	6.04	0.00	39.71
12002xxx02x0xx	子宮頸・体部の悪性腫瘍　子宮頸部（腟部）切除術等　手術・処置等２なし	18	3.06	3.05	0.00	42.83
120070xx02xxxx	卵巣の良性腫瘍　卵巣部分切除術（腟式を含む。）　腹腔鏡によるもの等	17	5.00	6.11	0.00	48.41
120060xx01xxxx	子宮の良性腫瘍　子宮全摘術等	-	-	9.46	-	-
120100xx02xxxx	子宮内膜症　腹腔鏡下腟式子宮全摘術等	-	-	6.56	-	-

※症例数が10件に満たない項目については、規程により数値を掲載していません。

婦人科には、約9割の患者さんが手術目的で入院します。
最も多い症例は、「子宮筋腫（良性腫瘍）」に対する手術です。症状や腫瘍の大きさ、患者さんの年齢、妊娠希望の有無などに応じて、腹腔鏡や子宮鏡などの内視鏡による手術や開腹による手術を行っています。
2番目に多い症例は、「子宮頚部高度異形成」に対する手術です。子宮頸部（腟部）切除術を行います。
3番目に多い症例は、「卵巣良性腫瘍」に対する手術です。「卵巣良性腫瘍」や「卵巣子宮内膜症のう胞」については、体への負担が少ない腹腔鏡による手術が第一選択となります。

泌尿器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
110070xx03x0xx	膀胱腫瘍　膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術　手術・処置等２なし	14	9.86	7.02	0.00	81.57
110080xx991xxx	前立腺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等１あり	13	2.69	2.50	0.00	74.23
110310xx99xxxx	腎臓又は尿路の感染症　手術なし	-	-	13.14	-	-
11012xxx99xxxx	上部尿路疾患　手術なし	-	-	7.36	-	-
110200xx02xxxx	前立腺肥大症等　経尿道的前立腺手術等	-	-	8.23	-	-

前立腺肥大、悪性腫瘍に係る診療が中心となっており、実績が多い治療では前立腺肥大、膀胱癌に対する経尿道的切除術が行われています。
膀胱がんの好発年齢は50歳代からとされており、高齢期は若い世代に比べて、がんの発症リスクが高くなると言われています。
今後、地域の高齢化に伴い、がん患者さんの増加が予想されることから、当科でも幅広い治療の選択に対応できる体制を整えていきます。
また膀胱炎や尿路感染症等の疾患については抗生剤を用いた薬物療法を行っています。

	初発	再発	病期分類基準（※）	版数
Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明
胃癌	11	-	-	-	-	-	1	8
大腸癌	-	-	-	-	21	-	1	8
乳癌	16	-	-	-		-	1	8
肺癌			-	-	-		1	8
肝癌				-	-		1	8

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	-	-	-
中等症	38	15.42	79.00
重症	-	-	-
超重症	-	-	-
不明	-	-	-

発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
3日以内	28	40.43	80.71	6.67
その他	-	-	-	-

内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K688	内視鏡的胆道ステント留置術	32	0.78	10.91	3.13	81.62
K721-4	早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術	13	0.00	6.08	0.00	72.00
K6532	内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術（早期悪性腫瘍胃粘膜）	12	0.00	6.00	0.00	74.00
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径2ｃｍ未満）等	11	0.09	2.91	0.00	65.91
K6871	内視鏡的乳頭切開術（乳頭括約筋切開のみ）	10	1.10	14.50	10.00	77.30

患者さんの体への負担が少ない内視鏡手術は、全国に普及し、多くの病院で行われています。当院でも、大腸をはじめとする消化器系疾患の治療に幅広く活用しており、例年多くの患者さんの治療を行っています。令和3年度も「大腸ポリープ」に対する切除術に加え、早期大腸癌に対する「早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術」等、腫瘍性疾患への対応が上位を占めました。内視鏡による治療は腫瘍に限らず、胃や十二指腸等の潰瘍や炎症性疾患等にも導入されており、当院でも病変の切除だけでなく、出血部位の止血や結石除去に積極的に対応しています。
※病院情報の公表に係る集計ルールの都合上、上記の表中には実績が反映されていませんが、令和3年度は計175件のポリープ切除術を施行しています。

外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K4763	乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術（腋窩部郭清を伴わない））等	17	1.71	8.41	0.00	69.29
K634	腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側）	12	1.50	3.75	0.00	68.17
K4762	乳腺悪性腫瘍手術（乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わない））	10	1.20	6.10	0.00	62.70
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	-	-	-	-	-
K6335	鼠径ヘルニア手術	-	-	-	-	-

当院には乳癌を専門とする医師がおり、手術の他、他の医療機関と連携して治療を行っています。
鼠径ヘルニアは一般的には「脱腸」とよばれ、本来お腹にあるはずの腹膜や腸の一部が、鼠径部などの筋膜の間から皮膚の下に出てくる病気です。
当院では侵襲の少ない腹腔鏡下による手術を積極的に行っています。

整形外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K0461	骨折観血的手術（大腿）＜内固定を行なう＞	25	5.64	39.88	0.00	82.92
K1425	脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（椎弓切除）	13	1.00	11.69	0.00	69.38
K0462	骨折観血的手術（前腕）＜内固定を行なう＞等	13	2.85	10.69	0.00	68.08
K134-22	内視鏡下椎間板摘出（切除）術（後方摘出術）	-	-	-	-	-
K0732	関節内骨折観血的手術（手）＜内固定を行なう［手］＞等	-	-	-	-	-

転倒による骨折症例への手術が多く、中でも最も多いのは「骨折観血的手術（大腿）」で、これは大腿骨頚部骨折や大腿骨転子部骨折に対する手術となります。骨折の状態によって「人工骨頭挿入術（股）」を行う場合があります。次いで、「骨折観血的手術（前腕）」が多くなっています。
「椎弓切除術」は、様々な原因により狭くなった脊柱管を、椎弓の一部を切除することにより神経の圧迫を解除する手術です。当院には脊椎専門医がおり、内視鏡を使った患者さんに負担の少ない手術など、年齢や症状に適した治療を提供しています。
当院には「回復期リハビリテーション病棟」があり、手術後落ち着いたところで転棟し、積極的にリハビリを進め社会復帰・在宅復帰をめざします。

産科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K8981	帝王切開術（緊急帝王切開）	19	5.00	9.95	0.00	30.74
K8982	帝王切開術（選択帝王切開）	16	1.00	7.31	0.00	31.88
K9091ｲ	流産手術（妊娠１１週まで）（手動真空吸引法）	10	0.00	0.10	0.00	34.90
K909-2	子宮内容除去術（不全流産）	-	-	-	-	-
K9091ﾛ	流産手術（妊娠１１週まで）（その他）	-	-	-	-	-

※症例数が10件に満たない項目については、規程により数値を掲載していません。

産科で最も多い手術は、「帝王切開」です。帝王切開には「緊急帝王切開」と「予定帝王切開（選択帝王切開）」があります。「緊急帝王切開」とは、分娩前や分娩中に何らかの異常が起きて、自然分娩が困難と判断された場合に行う帝王切開のことをいいます。「予定帝王切開」とは、逆子や前回の分娩が帝王切開だった方などに対して計画的に行う帝王切開のことをいいます。
次に多いのは、「流産手術」です。「流産手術」とは、胎児死亡後も出血などの自覚症状がない稽留流産や子宮内容物が一部残存している不全流産などに対して行われる手術のことをいいます。

婦人科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K867	子宮頸部（腟部）切除術	18	1.00	1.06	0.00	42.83
K8882	子宮附属器腫瘍摘出術（両）（腹腔鏡）	17	0.94	3.06	0.00	48.41
K8731	子宮鏡下子宮筋腫摘出術（電解質溶液利用）	-	-	-	-	-
K877-2	腹腔鏡下腟式子宮全摘術	-	-	-	-	-
K877	子宮全摘術	-	-	-	-	-

※症例数が10件に満たない項目については、規程により数値を掲載していません。

婦人科で最も多い手術は、「子宮頸部（腟部）切除術」です。子宮頸部（腟部）切除術とは、LEEPという電気メスを使った円錐切除術のことをいいます。主な疾患は、子宮頚部高度異形成です。2番目に多い手術は「腹腔鏡による子宮附属器腫瘍摘出術」です。主な疾患は卵巣良性腫瘍や卵巣子宮内膜症のう胞です。
腹腔鏡による手術は、術後の痛みが少ない・手術の傷が目立たない・早期の社会復帰が可能・術後の癒着が少ないなどのメリットがあり、患者さんの身体的な負担を軽減することが大きな目的の手術です。

泌尿器科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K8036ﾛ	膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（その他）	15	1.00	7.80	0.00	81.07
K8412	経尿道的前立腺手術（その他）	-	-	-	-	-
K843	前立腺悪性腫瘍手術	-	-	-	-	-
K8352	陰嚢水腫手術（その他）	-	-	-	-	-
K783-2	経尿道的尿管ステント留置術	-	-	-	-	-

膀胱癌、前立腺に対する「経尿道的手術」が最も多く行われています。これは尿道から内視鏡を挿入し行うものであり、患者さんの体への負担が少ない手術です。
膀胱癌に対する経尿道的切除術は、腫瘍を切除する治療目的と同時に病変を評価する目的があります。
経尿道的切除術後、追加治療が施行される場合があります。

DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	-	-
130100	播種性血管内凝固症候群	異なる	-	-
180010	敗血症	同一	-	-
180010	敗血症	異なる	-	-
180035	その他の真菌感染症	同一	-	-
180035	その他の真菌感染症	異なる	-	-
180040	手術・処置等の合併症	同一	31	1.24
180040	手術・処置等の合併症	異なる	-	-

令和３年度 松本市立病院 病院指標

令和３年度松本市立病院病院指標