臨床⼯学科
臨床⼯学科では⾎液浄化業務とMEセンター業務の2つに⼤きく分け業務を⾏っています。⾎液浄化業務については各種⾎液浄化療法の施⾏、透析装置並びに関連機器の保守点検、PTA介助、透析液⽔質管理などを⾏っています。
MEセンター業務としては医療機器管理・保守点検・修理・院内ラウンド・職員への機器の取り扱い説明などを⾏っています。その他、ペースメーカ外来や埋め込み術への⽴ち会い・内視鏡業務・医療ガス業務・安全教育などに参⼊しています。
資格
- 透析技術認定⼠
- 3学会合同呼吸療法認定⼠
- 血液浄化療法専門臨床工学技士
- 第1種ME技術者
- 第2種ME技術者
臨床⼯学科の指針
- ⾎液浄化業務
「安全、安⼼、安楽」かつ「技術、知識」を⼗分に駆使した治療を提供します。 - MEセンター業務
医療機器を中央管理化して定期的に点検・整備が実施され安全で安⼼して使⽤できる医療機器として提供します。
①緊急時に対応出来る環境整備を⾏います。
②医療機器を有効活⽤します。
③院内メンテナンスを基本とします。
スタッフ数
臨床⼯学科7名
業務内容
⾎液浄化業務
慢性維持透析・急性⾎液浄化療法・患者指導・透析液管理・透析⽤⽔質管理・関連装置(RO装置、透析液溶解装置、供給装置、多⽤途透析装置、⾎液浄化⽤装置)の保守点検、管理・PTA業務(経⽪的⾎管拡張術の介助)・バスキュラーアクセス管理
各種浄化療法
⾎液浄化業務
- HD:⾎液透析
- HHD:在宅⾎液透析
- HDF(OHDF、I-HDF):⾎液濾過透析
- HF(OHF):⾎液濾過
- ECUM:限外濾過
- AFBF:無酢酸⾎液濾過透析
- CHDF:持続緩徐式⾎液濾過透析(重症の患者に対する⾎液浄化は担当技⼠が当直し24時間対応をしています)
⾎液吸着療法:HA
- ポリミキシンB(PMX):エンドトキシン吸着
- 活性炭(DHP-1):薬物など
- セチルアミン(リクセル):β2-MG吸着
- LCAP:⽩⾎球吸着
- GCAP:顆粒球吸着
腹⽔濾過濃縮法
- CART:(腹⽔濾過濃縮再静注法)
⾎漿交換療法
- PE:単純⾎漿交換
- DFPP:⼆重膜濾過⾎漿交換
- PA:⾎漿吸着(LDL、ビリルビンなど)
透析装置ならびに関連機器の保守点検管理業務
透析装置 39台 全台OHDF対応
- 個⼈⽤多⽤途透析装置 6台(2台は在宅⾎液透析⽤)
- 多⽤途⽤透析装置 33台
⾎液浄化装置 1台
PTA業務
シャント狭窄・閉塞時の経⽪的⾎管拡張術の介助を⾏っています。
原⽔ならびに透析液管理業務
透析機器安全管理委員会が設置され、原⽔の⽔質管理・透析液管理(⽔質成分、残留塩素、エンドトキシン、⽣菌検査など)を定期的に実施しています。
MEセンター業務
ME機器管理業務
医療機器購⼊時の機種選定から廃棄まで携わっており、特に共⽤性の⾼い⼈⼯呼吸器・輸液ポンプ・シリンジポンプ・フットポンプ・各種モニタなどについては中央管理化して貸出管理、点検・修理、オーバーホール、部品管理、メーカーへの修理依頼等を⾏っています。購⼊納品された機器はデータベース化され、定期メンテナンスなどの保守管理業務に役⽴てています。また各部署設置の機器は院内ラウンド時に点検を実施しますが、不具合・故障などのトラブル発⽣時は随時対応しています。
保守点検・修理(オーバーホール)業務
点検、修理、オーバーホールなどはメーカー保守点検講習会に参加し、技術習得後に添付書に準じたメンテナンスを実施しています。
院内ラウンド業務
⼈⼯呼吸器、モニタ、各種ポンプ、医療ガス器具などの動作状況・安全使⽤確認をラウンド時に実施し、医療安全に努めています。その他、設置機器が正常に作動するか使⽤前の動作点検も定期的に実施しています。また呼吸サポートチームのラウンドに参加し機器及び患者の状態について検討しています。
職員ならびに患者への教育・指導
新規採⽤職員研修の他、⼈⼯呼吸器・ポンプ・除細動器・医療ガス・電源設備などのセミナー開催の他、在宅酸素療法患者に機器説明・指導を実施しています。
医療器具・備品などの修理業務
院内の医療機器以外の様々な器具や備品などの修理にも幅広く対応しています。
医療ガス管理業務
定期的に医療ガス設備の巡回点検を実施しています。
全館-------アウトレット点検を年2回実施し、救急カートの酸素ボンベは毎週点検しています。
医療ガス室、CEタンク-------残量・動作状況確認を毎週実施しています。
ペースメーカ関連業務
ペースメーカ埋め込み⼿術
埋め込み⼿術の⽴ち会い・介助、アナライザーチェックを実施しています。
ペースメーカ外来
外来受診時にアナライザーチェックを実施しています。
内視鏡業務
上部・下部内視鏡検査等における医師の介助、処置具の操作などをしています。