超音波画像センター
超音波画像センターの紹介
以前は主に健診の腹部検査は臨床検査技師が、外来・入院患者の検査は医師・診療放射線技師が行っていましたが、業務円滑化、検査者の知識・技術の習得と検査者間の連携強化を目的として超音波画像センターが2015年6月に開設されました。領域は心臓・頚動脈・下肢動静脈を除いた腹部・乳腺・甲状腺・体表組織など広範囲にわたっています。
人間には聞くことのできない高い周波数の音を利用した検査です。人体に照射した超音波は体内の組織で反射します。その反射波を画像にしています。検査部位にゼリーを塗って、プローブ(探触子)をあてて検査をします。時間は10分から20分ほどかかります。
放射線を使用しないので、妊婦さんや小児でも安心して検査をうけていただくことができます。小児の検査時には、付添いの方がそばにいていただいても構いません。
スタッフ数
医師(外科):5名 診療放射線技師:6名 臨床検査技師:3名
資格
- 日本超音波医学会認定 超音波検査士(消化器領域) 1名
- 日本乳がん検診精度管理中央機構 乳腺超音波技術講習会 A認定 5名
所属学会
- 日本超音波医学会
- 日本超音波検査学会
業務内容
腹部超音波検査
対象とする臓器は、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、精巣、前立腺・子宮・卵巣(経腹走査)、腹部大動脈などです。胃・虫垂・大腸など検査をすることもあります。肝のう胞、肝血管腫、胆石、胆嚢ポリープ、胆嚢がん、膵のう胞、脾腫、腎のう胞、腎結石などの疾患が検査対象です。肝臓がん、転移性肝腫瘍が疑われる場合には、造影剤を用いた検査を行うこともあります。必要なときには息を止めてもらいながら検査を進めていきます。
乳腺超音波検査
乳腺やわきの下のリンパ節の検査を行います。乳腺にできる良性のもの(線維線種やのう胞)、乳がんの発見に役立ちます。乳がんの検査と言えばマンモグラフィが知られていますが、マンモグラフィは放射線被ばくを伴います。また乳腺が豊富な方(高濃度乳腺といいます)は、マンモグラフィでは乳がんを見つけにくいといわれています。そのような方には超音波による乳がん検診をお勧めします。細胞診等の場合を除き、検査は女性技師が担当します。
甲状腺超音波検査
甲状腺はのどを通る気管をまたぐように存在し、ちょうちょうのような形をしています。食べ物に含まれるヨウ素(ヨード)を材料にして甲状腺ホルモンをつくり、分泌、保存するはたらきをしています。甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、慢性甲状腺炎(橋本病)、甲状腺がんなどが検査対象です。
健診・人間ドック上腹部超音波検査
皮膚や関節にできるできもの、頚部のリンパ節などが対象です。
当院では耳鼻科や皮膚科の外来もあることから、それらの診療科からの検査も行っています。耳鼻科からは唾液腺の腫れ、唾液腺腫瘍、唾石など、皮膚科からは脂肪腫、粉瘤などの検査依頼があります。
その他の領域の超音波検査
膚や関節にできるできもの、頚部のリンパ節などが対象です。
当院では耳鼻科や皮膚科の外来もあることから、それらの診療科からの検査も行っています。耳鼻科からは唾液腺の腫れ、唾液腺腫瘍、唾石など、皮膚科からは脂肪腫、粉瘤などの検査依頼があります。
検査実績
令和元年度の検査数は以下の通りです。
- 腹部超音波:1529件
- 乳腺超音波:1677件
- 甲状腺超音波:366件
- 健診・人間ドック上腹部超音波:2040件
- その他領域の超音波検査:127件