へき地医療支援室
松本市は、岐阜県境に向かう国道158号線沿いの「安曇島々診療所」「安曇稲核診療所」、野麦峠の「松本市国民健康保険奈川診療所」、乗鞍高原の「安曇大野川診療所」、上高地の「安曇沢渡診療所」、そして、松本市会田の「松本市四賀の里クリニック」、計6つの診療所を運営しています。
当院はこれまで、「松本市国民健康保険奈川診療所」「安曇大野川診療所」で定期外来を担当してきましたが、これに加え、令和6年4月より「塩尻市国民健康保険楢川診療所」へ医師・看護師の派遣を行っています。
これにより当院は令和6年10月より「へき地医療拠点病院」に指定され、松本医療圏では唯一の拠点病院となりました。
人口減少と医療の効率化・集約化という世の中の大きな流れの中で、へき地医療支援はその対局にある不採算部門であるとも言えます。だからこそ、松本市唯一の公立病院である当院が担うべき領域であると考えています。将来的にはITネットワークを構築し、一元化した医療体制を提供できるよう体制整備を進めてまいります。
地域医療を担う各診療所の職員は、志高く素晴らしい方々です。また、山間へき地には豊かな自然、歴史ある伝統など魅力もいっぱいです。へき地医療とその周辺の地域社会を、後方から支援できるような支援室でありたいと思っています。